ミシュランガイド東京に9年連続掲載
2009年の開業以来、「ミシュランガイド東京」のホテル部門において9年連続で
「快適なホテル」として評価され続けている東京・水道橋の庭のホテル 東京様。
約80年前、この地に旅館として産声を上げたのち高度成長期時代に
「東京グリーンホテル水道橋」として生まれ変わり、ビジネスホテルの先駆けとして時代をリード。
2009年、アイコンともいえる美しい中庭を擁する「庭のホテル 東京」として生まれ変わってからは、
海外からの観光客の姿も急増しました。
「和の伝統を、現代を生きる私たちが見て美しいと思えたり快適に感じられたりするように表現することをめざしています。単に古いものを持ってくるのではなく、流れの早い現代の空気をしっかりとキャッチアップしていきたいですね」と語る木下総支配人(取材当時)と、海老沼副総支配人(現:総支配人)にお聞きました。
(聞き手:ヤマシタ代表取締役社長 山下和洋)
山下:ヤマシタとは東京グリーンホテル水道橋時代からお取引をいただき、「庭のホテル 東京」となってからは2013年よりレストランのフードリネン(クロス類)を、2014年より客室リネン類(寝具付属リネン、タオル、パジャマ等)のお取引をいただいています。「庭のホテル 東京」では、リネン類をどのように位置づけているのでしょうか?
木下総支配人(以下、木下氏):
ホテル業界では「3B」という言葉があります。ホテルの重要な要素としてBath(風呂)、Bed(ベッド)、Breakfast(朝食)、それぞれの頭文字をとってそう呼ばれているのです。これらの品質が保証されていないと、いくらお洒落なお部屋でも快適とは程遠いものになってしまいます。私たちも、特別すごいことはしていないつもりではありますが、タオルがふかふかとして気持ちいいこと、ベッドの寝心地が良いこと、朝食が美味しいことにはこだわりを持っています。これらを提供するために、リネンは非常に重要な意味を持っていると考えています。
山下:なるほど。「庭のホテル 東京」は「美しいモダンな和」の他に「上質な日常」をコンセプトにされていますよね。
木下氏:そうですね。日常生活の延長線上にありながら、非日常まではいかない。「日常がこうだったらいいな」と思えるものを、「上質な日常」という言葉を使って表し、その実現の為にも、お客様に安心して使っていただける基準をきっちりと満たしていただく必要があります。その点、ヤマシタにお願いしていれば間違いはないと考えています。
山下:私どもがご用意しているタオルやパジャマはフロントや通販で販売もされていて、お客様からも好評と伺っています。
木下氏:そうですね。客室で提供しているオリジナルバスタオルやパジャマの販売はもともと想定していなかったのですが、「欲しい」というご要望が非常に多く寄せられたため、販売に至りました。買いたいと思っていただいたということは、良い思い出とともにお使いいただいているということですよね。家でもロゴマークを見るたびに庭のホテル 東京を思い出していただけますし、とても嬉しく思っています。
山下:開業時は他社と取引をされていたと聞いています。リネンサプライヤーの切り替えを検討された経緯についてお伺いできますでしょうか。
海老沼副総支配人(以下、海老沼氏):
2014年にヤマシタに切り替えるまでにお願いしていたリネンサプライヤーでは、残念ながら私たちが求める品質を下回っていることが多く、返品率の高さに大きな課題を感じていました。先方のご都合もありこれ以上の取引は難しいと判断し、すでにレストランのほうで高品質・安定供給の実績があったヤマシタにお願いしよう、ということになりました。
山下:ありがとうございます。ご期待に添った貢献はできていますでしょうか?
海老沼氏:はい、もちろんです。ベッドメイクをする方や、部屋を管理している方たちから「ストレスがだいぶ軽減された」という声が実際に上がってきていることからも明らかです。返品が多いと、清掃など本来の仕事に遅れが生じるなど二次的なダメージにつながります。そういうことからは完全に解放されておりますので、ヤマシタに切り替えたことでストレスをなくして作業に当たれるようになったと考えています。
山下:お役にたてているということで嬉しいです。ヤマシタでは現在、リネンに解決しがたい問題が生じた際は検査機関に出して科学的な分析を行うなど、お客様に最善の対応ができるような体制づくりに力を入れています。
海老沼氏:リネンというものの性質上、想定外のトラブルをゼロにすることはできませんよね。それでも、何かあった際に、どこまで真摯にホテルに向き合って対応していただけるかということを重視しています。その点、ヤマシタは心強いです。営業の方はみなさん真摯かつ迅速な対応をしてくれ、分析結果もレポートで出してくれます。そうしていただけることで私たちもお客さまに対し「いつまでに解決します」という受け答えができるようになります。相互関係のなかで問題を解決していけるということが、大きな安心感につながっています。
山下:1枚1枚、ミスのないようにシーツを仕上げることはもちろんなのですが、管理にコストと時間をかければ即赤字になるのがリネンサプライ業界です。難しいことですが、私たちとしてもお客さまのためになりたいと考えています。
木下氏:当社ホテルのメンバーが御社の新しくできた千葉酒々井工場を見学させていただきましたが、ヤマシタの進化は明らかだったと報告を受けています。これから2020年の東京オリンピックに向けて、ホテル業界はピークを迎えます。お客さまに安心と安全を提供できるよう、私たちも御社も共に成長していけるようなお付き合いができたらと思っています。
——ありがとうございます。必ずやりきります。